DESIGN
〈アクタス〉で出合う、手仕事の逸品の数々。
November 6, 2014 | Design | casabrutus.com | text_Housekeeper
〈アクタス青山店〉では、現在「永く使い続けたい逸品、手仕事の家具。」を開催中。《AOYAMA》、《HORSESHOE》、《H.W.F》という3つの家具コレクションを通し、毎日の暮らしを豊かで味わい深いものにしてくれる、手仕事の素晴らしさを紹介している。
《AOYAMA》
〈アクタス〉と〈マルニ木工〉とのコラボレーションで生まれたこの家具シリーズは、深澤直人がデザインを手がけたもの。日々のストレスを軽減してくれる軽量性と強度、耐久性を、熟練の職人による手仕事と機械による精密な加工を組み合わせることによって実現した。これによって生まれた椅子は、重量4.2キログラム。軽くて持ちやすく、しかもどの角度から見ても美しい。
《HORSESHOE》
デンマークのデザイナー、ハンス・サンガイン・ヤコブセンが手がけたこの椅子は、上から見ると馬蹄のように見えることから《HORSESHOE》と名付けられたという。デザイナーと優れた木工職人たちとの共同作業の中で、細かい修正が何度も加えられ、体を優しく包み込んでくれるような座り心地にたどりついた。
《H.W.F》
〈アクタス〉は、今まで1950〜70年代頃にデンマークで生産された中古家具を多数買い付けてきた。それらの修復作業を通して気付いたのが、当時の職人の技術力の高さと、手仕事だからこそ醸し出せる味わい。そこで、その時代と同じ工程で家具の再生産をするというプロジェクトが始まった。丹精込めて家具作りに取り組んだ、職人たちの思いやこだわりを現代に受け継いでいく試みだ。