DESIGN
Good TOOLS For Me | 愛用のスツールを教えてください。
October 30, 2014 | Design | a wall newspaper | editor_Yuka Uchida
毎回、3人のゲストに愛用している日用品を教えてもらいます。
今回のテーマはスツール。木製、鉄製、プラスチックと個性豊かに揃いました。
座面を張り替えた 作業用回転椅子。(渡邉良重/グラフィックデザイナー)
2年半前に事務所を立ち上げた際、椅子をどうしようかと考え、結局、作業用の大きめの回転椅子の座面を黄色と朱色の合皮に張り替えて使用することを思いつきました。
私がこの椅子を気に入っている点はいくつもあります。1.座面が大きいのでとても座り心地が良いこと。2.事務所内で椅子を移動することが多いのですが、キャスターがついていることと、軽いので移動が楽なこと。3.高さの調節が簡単なこと。4.コンパクトなので、机の下にしまえること。5.背もたれがないので逆に姿勢がよくなること。6.とてもリーズナブルな値段でできたこと。7.色がポップで可愛いこと……などです。前にいた会社ではとても機能的といわれている有名な椅子を使っていたのですが、私にとってこの回転椅子はちっとも引けを取っておらず、今の事務所の備品の中では最も成功したものかもしれません。 もちろんデザインが好きなあこがれの椅子は数々ありますが、いまだ私の手元には一台もないので、今のところはこの椅子が一番気に入っています。
私がこの椅子を気に入っている点はいくつもあります。1.座面が大きいのでとても座り心地が良いこと。2.事務所内で椅子を移動することが多いのですが、キャスターがついていることと、軽いので移動が楽なこと。3.高さの調節が簡単なこと。4.コンパクトなので、机の下にしまえること。5.背もたれがないので逆に姿勢がよくなること。6.とてもリーズナブルな値段でできたこと。7.色がポップで可愛いこと……などです。前にいた会社ではとても機能的といわれている有名な椅子を使っていたのですが、私にとってこの回転椅子はちっとも引けを取っておらず、今の事務所の備品の中では最も成功したものかもしれません。 もちろんデザインが好きなあこがれの椅子は数々ありますが、いまだ私の手元には一台もないので、今のところはこの椅子が一番気に入っています。
ポーリン・デルツァーの ワイヤー製スツール。(上之園勇人/〈craft_one〉店主)
僕がスツールに求めていることといえば、軽くて持ちやすく安定感があり、あわよくばスタッキング可能であること。ポーリン・デルツァーのスツールは、これらの条件を満たしつつ、自宅で使っているため、フローリングが傷つかないようにラバーのストッパーがついている配慮も嬉しい。もともとこの細いスチールロッドで形成された〈A TEMPO〉シリーズはフルーツバスケットやペーパーバスケットらが最初に発表され、後にシリーズのひとつとしてこのスツールが発表された。少しフォルムは違うけれど、ペーパーバスケットを逆さにして、スチールロッドの構成を変えてスツールにした、とも思えてしまうデザインが面白い(きっと違うだろうけれど)。しかし彼女はコンスタンティン・グルチッチの下で働いていた経験の持ち主で、そのグルチッチはアキッレ・カスティリオーニを敬愛していることを思うと、余計に勘ぐってしまいたくもなる。ともあれ一番に気に入っている点は、やはり視覚的に美しく、リアルに生活に馴染んでいるところかなぁと。
うえのそのはやと
北欧のヴィンテージや、現代のデザインブロダクトを扱うオンラインショップ〈craft_one〉の店主。ワイヤースツールはショップでも取り扱い中。
建築設計事務所TABの スツール《TREY》。(黒田義隆/〈ON READING〉店主)
日曜大工が好きで、しばしばホームセンターのDIYコーナーに出かける。店や自宅で使う棚やボックスを作る際によく使うのが、OSB材と呼ばれる木片チップを圧縮してできた構造材。安価かつ丈夫で、見た目も少し武骨なところが気に入っている。
岐阜県大垣市にある建築設計事務所TABは、住宅やオフィス、店舗の設計・改装はもちろん、家具やインテリアなどのユニークなプロダクトの制作やイベントの企画など、建築のみにとどまらない自由な活動をしている。そんな彼らが作ったスツール《TREY》もOSB材を使ったもの。主張の少ないシンプルなデザインはどんな部屋に置いても馴染み、インテリアの主役というよりは名脇役という感じだ。
サイズも2種類あり、普段、部屋の片隅に置いて、一休みするときに座ったり、ソファの横に置いてサイドテーブルとして使ったり(たまに猫が乗ったり)、小さいサイズのほうは、観葉植物を置いたりとさまざまな用途に気兼ねなく使えるのが魅力的。店でも什器として活躍してくれている。
岐阜県大垣市にある建築設計事務所TABは、住宅やオフィス、店舗の設計・改装はもちろん、家具やインテリアなどのユニークなプロダクトの制作やイベントの企画など、建築のみにとどまらない自由な活動をしている。そんな彼らが作ったスツール《TREY》もOSB材を使ったもの。主張の少ないシンプルなデザインはどんな部屋に置いても馴染み、インテリアの主役というよりは名脇役という感じだ。
サイズも2種類あり、普段、部屋の片隅に置いて、一休みするときに座ったり、ソファの横に置いてサイドテーブルとして使ったり(たまに猫が乗ったり)、小さいサイズのほうは、観葉植物を置いたりとさまざまな用途に気兼ねなく使えるのが魅力的。店でも什器として活躍してくれている。
くろだよしたか
ギャラリー併設の本屋〈ON READING〉店主。主宰する出版レーベル〈ELVIS PRESS〉では、注目するアーティストの感性を「本」という形で発信している。