DESIGN
日本も旅館も大好き! ツェツェの新作がデビュー。
August 25, 2014 | Design | a wall newspaper | photo_Jun Kato (portrait) text_Takahiro Tsuchida
フランスのデザインユニット、ツェツェ・アソシエが嬉野温泉へ。旅館がテーマの日本製ニューアイテムも魅力的です。
ツェツェの2人は子供のころから日本に憧れていたのだそう。そんな彼女たちの夢がかない、日本の作り手と組んだ新ブランド〈ツェツェ・アソシエ メイドインジャパン〉が始動した。第1弾のテーマは“旅館”。これをきっかけに6月、佐賀県嬉野温泉の老舗、旅館大村屋で1か月限定のツェツェ旅館もオープン。布団から器までツェツェ尽くしの一室に、2人は大はしゃぎだった。
Q ツェツェ旅館の感想は?
女将さんのお迎えから始まって、皆さんのおもてなしが素晴らしかったです。歴史のある旅館なのでドキドキさせたと思うのですが、ツェツェ旅館を喜んでくれました。嬉野は陶磁器の産地にも近い場所。自然に恵まれた環境とゆったりした暮らしの中で、もの作りが発展したんでしょうね。
Q そもそもなぜ日本で、旅館をテーマにものを作ることに?
昔から日本のものはきれいで素敵だと思っていました。今回、新しいアイテムを作ったのは、3年前の震災の後にH.P.DECOから日本向けに日本製のコレクションをデザインしてほしいと提案されたのがきっかけ。17年前に初めて旅館を体験して、こういうものがずっと作りたいと思っていました。
Q 旅館のどこが好きですか?
独特の香りが何とも言えません。すりガラスも好きだし、壁や襖を直しながら使う感じもいい。丁寧に直してあると、新しい状態よりも美しさを感じます。引き戸がスムーズなのも気持ちいいですね。フランスは立てつけがガタガタで大変(笑)。日本の引き戸は息を吹きかけるだけで開きそうです。
Q ツェツェ旅館の感想は?
女将さんのお迎えから始まって、皆さんのおもてなしが素晴らしかったです。歴史のある旅館なのでドキドキさせたと思うのですが、ツェツェ旅館を喜んでくれました。嬉野は陶磁器の産地にも近い場所。自然に恵まれた環境とゆったりした暮らしの中で、もの作りが発展したんでしょうね。
Q そもそもなぜ日本で、旅館をテーマにものを作ることに?
昔から日本のものはきれいで素敵だと思っていました。今回、新しいアイテムを作ったのは、3年前の震災の後にH.P.DECOから日本向けに日本製のコレクションをデザインしてほしいと提案されたのがきっかけ。17年前に初めて旅館を体験して、こういうものがずっと作りたいと思っていました。
Q 旅館のどこが好きですか?
独特の香りが何とも言えません。すりガラスも好きだし、壁や襖を直しながら使う感じもいい。丁寧に直してあると、新しい状態よりも美しさを感じます。引き戸がスムーズなのも気持ちいいですね。フランスは立てつけがガタガタで大変(笑)。日本の引き戸は息を吹きかけるだけで開きそうです。
Q 《ラッジャーとカイロスのお盆》はなぜ思いついたのですか?
日本のお盆は、金属製の西洋のお盆に比べて感触も音も優しく、愛用していました。それをもとに歪んだ形をスケッチしていたら、うちのネコが丸まった姿に似ていたんです。一見、楕円のお盆だけど、よく見ると猫だと気づくような形。キティちゃんがついてるようなのではなくてね。私たちのデザインは、自由に手を動かすことから始まるものが多いんです。
Q では《色っぽい足袋》は?
子供のころにテレビで日本映画を観て、着物姿の女性のちらりと見える白くて小さい足がなんて美しいんだろうと思ったのを覚えています。25年前に初めて日本に来たときも足袋を買ったし、ペディキュアを塗って履くこともありました。今回、最初に思いついたのは《色っぽい足袋》ですね。
Q このコレクションで、いちばん好きなアイテムは?
どれも好きなので選べません。足袋は今も履いてるし、ホタテの木皿も使ってみたいし、お盆はうちのネコが上で眠るのが楽しみ。私たちは、自分が好きで使いたいものしかデザインしないんです。自分は興味ないけど誰かのため、ということはありません。結果として、まわりの人にも楽しんで使ってもらえたらうれしいですね。
日本のお盆は、金属製の西洋のお盆に比べて感触も音も優しく、愛用していました。それをもとに歪んだ形をスケッチしていたら、うちのネコが丸まった姿に似ていたんです。一見、楕円のお盆だけど、よく見ると猫だと気づくような形。キティちゃんがついてるようなのではなくてね。私たちのデザインは、自由に手を動かすことから始まるものが多いんです。
Q では《色っぽい足袋》は?
子供のころにテレビで日本映画を観て、着物姿の女性のちらりと見える白くて小さい足がなんて美しいんだろうと思ったのを覚えています。25年前に初めて日本に来たときも足袋を買ったし、ペディキュアを塗って履くこともありました。今回、最初に思いついたのは《色っぽい足袋》ですね。
Q このコレクションで、いちばん好きなアイテムは?
どれも好きなので選べません。足袋は今も履いてるし、ホタテの木皿も使ってみたいし、お盆はうちのネコが上で眠るのが楽しみ。私たちは、自分が好きで使いたいものしかデザインしないんです。自分は興味ないけど誰かのため、ということはありません。結果として、まわりの人にも楽しんで使ってもらえたらうれしいですね。
Tsé&Tsé associées
パリの国立工芸学院で出会ったカトリーヌ・レヴィ(右)とシゴレーヌ・プレボワ(左)が1992年に設立。代表作《4月の花器》はポンピドゥーセンターに収蔵。ツェツェ旅館は、城崎温泉など全国を巡回予定。