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世界60か国で拍手喝采! 空飛ぶネズミの絵本とは?
October 3, 2015 | Design | a wall newspaper | photo_Junpei Kato text_Hiroko Yabuki
絵本デビュー作で瞬く間に世界中を魅了した、注目の新人絵本作家トーベン・クールマンにインタビュー。
ついに飛んだ! 小さなネズミが大西洋の大海原に。
リンドバーグ
〜空飛ぶネズミの大冒険〜
主人公をネズミにした理由は「人間みたいな手をしていて器用そうだから」。タイトルの秘密がわかるラストは鳥肌もの。糸井重里さんも作品を読んで、大絶賛したのだとか。2,200円(ブロンズ新社)。
〜空飛ぶネズミの大冒険〜
主人公をネズミにした理由は「人間みたいな手をしていて器用そうだから」。タイトルの秘密がわかるラストは鳥肌もの。糸井重里さんも作品を読んで、大絶賛したのだとか。2,200円(ブロンズ新社)。
読書好きなネズミが仲間を追ってアメリカに行くことを決心。翼を作ったり、蒸気エンジンを取り入れたり、なんともけなげな試行錯誤の末に、大きな夢を実現する。作者はハンブルク在住のトーベン・クールマン。実は本作、もともとは大学の卒業制作。スイスの出版社に見いだされ、あっという間に22言語、60か国で翻訳された。構成は独特で、ナラティブ(語り)の後、見開きでイラストをあしらい、言葉を省く。そのテンポに、引き込まれてしまう。
「読み手が想像しながら話を追っていけるようにと考えたんです。当時、昼間は広告代理店で働いていて、主に企業広告のレイアウトを担当していたので、イラストの配置とか、どこを大きく強調するかにもこだわりました。例えば、話の中盤で飛行機が墜落して、新聞記者にスクープされるのですが、そのカットは記者の背中を大きく手前に描く構図にして、より視覚で訴えかけるようにしました」
「読み手が想像しながら話を追っていけるようにと考えたんです。当時、昼間は広告代理店で働いていて、主に企業広告のレイアウトを担当していたので、イラストの配置とか、どこを大きく強調するかにもこだわりました。例えば、話の中盤で飛行機が墜落して、新聞記者にスクープされるのですが、そのカットは記者の背中を大きく手前に描く構図にして、より視覚で訴えかけるようにしました」
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