CULTURE
Tenugui | 古今亭志ん輔。
October 28, 2014 | Culture | a wall newspaper | text: Sawako Akune editor: Yuka Uchida
この人が話すと江戸の風がふいっと吹いてくる…。粋を教えてくれる噺家、志ん輔師匠のご登場です!
「噺家の小道具は手ぬぐいと扇子だけ。目立ちすぎると邪魔だけれど、目立たなすぎも困る。かつ畳んでいても適度に映えるものをと思っています。いくつもの柄を経て、今の格子柄に落ち着きましたね。緑と海老茶、藍は毎年染めるけれど、それだと濃い色ばかりだから、さらにもう1色、淡い色を選んで計4色を刷る。濃い色の着物のときには淡い手ぬぐいを合わせるといった具合に、着物によって選んで使っています。
この6月に二ツ目に上がった弟子の始の手ぬぐいの柄も、私が作っちゃった。二ツ目になったら手ぬぐいが持てる。それは嬉しいことだろうけど、ここからは一人で頑張らなきゃいけないんだから、大変だよね。とにかく研鑽あるのみ。実は今、神田で二ツ目のための寄席を立ち上げる準備をしているんです。二ツ目専門の、毎日やっている定席はこれが初めてになる。どこまで頑張ってくれるか楽しみやら怖いやらだけど、ワンコインで楽しめる寄席になりますから、ぜひいらしてくださいね」
この6月に二ツ目に上がった弟子の始の手ぬぐいの柄も、私が作っちゃった。二ツ目になったら手ぬぐいが持てる。それは嬉しいことだろうけど、ここからは一人で頑張らなきゃいけないんだから、大変だよね。とにかく研鑽あるのみ。実は今、神田で二ツ目のための寄席を立ち上げる準備をしているんです。二ツ目専門の、毎日やっている定席はこれが初めてになる。どこまで頑張ってくれるか楽しみやら怖いやらだけど、ワンコインで楽しめる寄席になりますから、ぜひいらしてくださいね」
3 師匠が柄を作った、弟子の始さんの手ぬぐい。名前の入る白い部分で柄が斜めに切れているため一版で刷れる。4 名前などの文字は師匠による。
ここんていしんすけ
1953年東京都生まれ。72年故・古今亭志ん朝に入門して朝助。77年二ツ目昇進して朝太。85年真打昇進、志ん輔を襲名。近日の高座に浅草演芸ホール9月下席、9月15日『志ん輔三昧』(横浜にぎわい座)など。公式サイト
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