CULTURE
黒いビートを再構築する、新世代バンド、WONK登場!
October 23, 2016 | Culture | a wall newspaper | text_Katsumi Watanabe
ヒップホップやベースミュージックを生で奏でた衝撃のデビュー作『SPHERE』を発表。
Q まず、結成のいきさつは?
ARATA(以下A) 大学生のとき、ア・トライブ・コールド・クエストと共演していたプロデューサー、J Dillaのようなビートミュージックをバンドで演奏したいと思い、別々のフィールドで活動していて、間違いないメンバーに声をかけて結成しました。
EZAKI(以下E) 僕はアラタと大学のジャズ研で知り合って。
KAN(以下K) インカレサークルのブラックミュージック同好会でエザキと出会って。ナガツカとは高校時代にパンクバンドを組んでいたので自然な流れかな。
NAGATSUKA(以下N) ダニー・ハサウェイと出会って、そのときはジャズバンドをやっていましたね。
EZAKI(以下E) 僕はアラタと大学のジャズ研で知り合って。
KAN(以下K) インカレサークルのブラックミュージック同好会でエザキと出会って。ナガツカとは高校時代にパンクバンドを組んでいたので自然な流れかな。
NAGATSUKA(以下N) ダニー・ハサウェイと出会って、そのときはジャズバンドをやっていましたね。
Q 4人の共通項はJ Dilla?
A それは僕がやりたかっただけで、音楽的背景はそれぞれかな。
K バンドのコンセプトを聞いたとき、面白いと思ったんだけど、その数日後、ロバート・グラスパーが『Black Radio 2』(2013年)を発表して。正直“やられた!”と思いましたね(笑)。
K バンドのコンセプトを聞いたとき、面白いと思ったんだけど、その数日後、ロバート・グラスパーが『Black Radio 2』(2013年)を発表して。正直“やられた!”と思いましたね(笑)。
Q デビュー作はジャズとブラックミュージック、ヒップホップが交差し、そこにエディットが施されていますね。制作の工程は?
E アラタからシンプルなビートが送られてきて、そこに僕がコードやパターンをつけていって。
K その中でいいものに僕がベースをつけ、いったんアラタに戻す。
A ナガツカの声域を考慮して、メロディーを考え、実際に歌ってもらいながら調整をしていきます。
N 最後、メロディーが仕上がってから、歌詞を書きましたね。
K その中でいいものに僕がベースをつけ、いったんアラタに戻す。
A ナガツカの声域を考慮して、メロディーを考え、実際に歌ってもらいながら調整をしていきます。
N 最後、メロディーが仕上がってから、歌詞を書きましたね。
Q 高速なビートが爽快な「RdNet」など、曲の転調にエディットならでは面白さを感じましたが、ライブでの再現は大変では?
K 音源とライブは、別の作品という気持ちがあります。アルバムの曲をライブでやるにしても、一から、どう演奏するかリハーサルをしています。
Q 楽曲は一つのファクター?
K そうですね。
E 曲によってはジャズスタンダード的な解釈をすることもできるから、ライブのたびにインプロビゼーションで変えていきたい。それができるバンドは、そんなに多くないと思う。楽曲を制作するプロセス上、曲を完璧に再現しようと思うと、ただプログラムと同期するバンドになる。つまらないので、それは避けたいんですよね。
E 曲によってはジャズスタンダード的な解釈をすることもできるから、ライブのたびにインプロビゼーションで変えていきたい。それができるバンドは、そんなに多くないと思う。楽曲を制作するプロセス上、曲を完璧に再現しようと思うと、ただプログラムと同期するバンドになる。つまらないので、それは避けたいんですよね。
ウォンク
2014年結成。メンバーはKento Nagatsuka(Vo)、Ayatake Ezaki(P&Key)、Kan Inoue(B&G、Syn)、Hikaru Arata(Dr&Prog)の4人。9月に発表したデビューアルバム『SPHERE』は、各種のメディアで絶賛され、現在は日本各地でライブを展開。今後のスケジュールは公式サイトへ。