CULTURE
アスティエ・ド・ヴィラットが出版社を設立し、パリのガイド本を発表。
July 2, 2016 | Culture, Design, Travel | casabrutus.com | photo_Sophie Delaporte(books), Ayumi Yamamoto(portraits) text_Rie Nishikawa
パリで唯一の陶器メーカー〈アスティエ・ド・ヴィラット〉がなんと、出版社を設立しました。第一弾はパリのガイドブックです。
アスティエ・ド・ヴィラットはパリで唯一の陶器メーカー。トレードマークでもある真っ白な陶器はすべて職人によるハンドメイドで、ひとつひとつ表情が異なる風合いが魅力となっている。そんなアスティエ・ド・ヴィラットが2016年1月、パリ市内のサン・ヴィクトール通りに出版社〈エディション・アスティエ・ド・ヴィラット〉を設立。その第1冊目となる本『MA VIE A PARIS』(私のパリ生活)を発刊した。
今、なくなりつつある活版印刷でつくられたパリのガイドブックだ。銅による活字を組み合わせて印刷する技術で、パリで唯一の活版印刷のアトリエを買い取り、それをきっかけに出版社を立ち上げた。
「2000年から作り続けている手帳をお願いしているアトリエで78歳の職人さんがやっていたのですが、廃業すると聞いて僕らが買い取ることにしたんです。フランス国内で、活版で本が印刷できるのはここだけ。新しい人たちを入れてスタッフを育てようとしています」(イヴァン・ペリコーリ)。
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