CULTURE
山形市内にカルチャーと食の新拠点〈とんがりビル〉誕生!|行くぜ、東北。
March 7, 2016 | Culture, Architecture, Art, Design, Food, Travel | sponsored | photo_Kohei Shikama text_Keiko Kamijo editor_Akio Mitomi
山形市内の中心、七日町に新しいカルチャー拠点が誕生しました。1階には山伏・坂本大三郎の店と食堂、ギャラリー、2階は写真スタジオ、3階はロルフィングスタジオ、4階は〈TIMBER COURT〉による家具のショールームが入居。その名は〈とんがりビル〉。ここからどんな文化が発信されていくのでしょうか。
JR山形駅からバスで10分ほどの場所にある、山形市の中心地・七日町。大通りの奥には、明治後期から昭和初期にかけて多くのビルを設計した建築家・中條精一郎が手がけた文翔館(旧山形県庁舎及び県会議事堂)が鎮座している。その周辺は百貨店やホテル、商店や飲食店などが並ぶ繁華街となっているのだが、地方の繁華街のよくある例に漏れず、山形市内も空きビルが多いそうだ。〈とんがりビル〉が立つ、通称“シネマ通り”には、かつて映画館が数館あったが、最後のひとつが最近閉館してしまった。シネマ通りは、その名を残すのみとなってしまったのだ。
〈とんがりビル〉のリノベーションを手がけたのは、このプロジェクトのために立ち上げられた株式会社マルアール。「山形をもっと面白くしよう!」と、みかんぐみの竹内昌義、東京R不動産の馬場正尊、山形R不動産の水戸靖宏、デザイン事務所アカオニの小板橋基希の4人が結集した。竹内が、会社設立の経緯について、こう話す。
「東北芸術工科大学の仕事で毎週2日は山形に通っていて。前々から山形市内の町中をリノベーションしようという動きはあったんですが、タイミングが合わず遅々として進まず、でも色々な物件を見ていたんです。それで見つけたのが、このビル。当時、アカオニデザインの小板橋さんも引っ越しを考えていて、東京R不動産の馬場さんと『だったら会社つくろっか』というノリで、事務所や店舗、小さなオフィスやシェアスペースもあるビルを作ろうということになったんです。ちょうどいいサイズの物件が見つかったっていうことと、タイミングが合ったというのが大きかったですね。ビルの名前は、人々が山のふもとに集まって面白いことをするイメージと、山形のとんがっている山にちなんで」
〈とんがりビル〉のリノベーションを手がけたのは、このプロジェクトのために立ち上げられた株式会社マルアール。「山形をもっと面白くしよう!」と、みかんぐみの竹内昌義、東京R不動産の馬場正尊、山形R不動産の水戸靖宏、デザイン事務所アカオニの小板橋基希の4人が結集した。竹内が、会社設立の経緯について、こう話す。
「東北芸術工科大学の仕事で毎週2日は山形に通っていて。前々から山形市内の町中をリノベーションしようという動きはあったんですが、タイミングが合わず遅々として進まず、でも色々な物件を見ていたんです。それで見つけたのが、このビル。当時、アカオニデザインの小板橋さんも引っ越しを考えていて、東京R不動産の馬場さんと『だったら会社つくろっか』というノリで、事務所や店舗、小さなオフィスやシェアスペースもあるビルを作ろうということになったんです。ちょうどいいサイズの物件が見つかったっていうことと、タイミングが合ったというのが大きかったですね。ビルの名前は、人々が山のふもとに集まって面白いことをするイメージと、山形のとんがっている山にちなんで」
入り口付近にあるのが、山伏でイラストレーターの坂本大三郎がオーナーを務める本屋&雑貨店〈十三時〉だ。はちみつやジャム、手ぬぐい、山仕事に使うかご、草履、野良着、蓑、熊の毛皮、熊の手を使った鞄などなど、さすがの品揃えである。坂本は、店名の由来についてこう答えてくれた。
「店名は大好きな児童文学の『トムは真夜中の庭で』から引用しました。十三時というのは、午後1時のことではなく幻想の時間のこと。主人公のトムが鳴るはずのない13回の時計の鐘の音を聞き、庭に出ると不思議な世界に入り込むという話。現実と幻想を繋ぐというか、あちらの世界に想像を膨らませるような思いを込めました。実際、『〈十三時〉で12時に待ち合わせね』といった混乱が多少起きているようですが(笑)。店には僕が選んだ本や、好きな人に選んでもらった本、雑貨、食品などを置いています」
取材時は、実猟ができる日本で最後の鷹匠である松原英俊が選んだ本が並んでいた。
「店名は大好きな児童文学の『トムは真夜中の庭で』から引用しました。十三時というのは、午後1時のことではなく幻想の時間のこと。主人公のトムが鳴るはずのない13回の時計の鐘の音を聞き、庭に出ると不思議な世界に入り込むという話。現実と幻想を繋ぐというか、あちらの世界に想像を膨らませるような思いを込めました。実際、『〈十三時〉で12時に待ち合わせね』といった混乱が多少起きているようですが(笑)。店には僕が選んだ本や、好きな人に選んでもらった本、雑貨、食品などを置いています」
取材時は、実猟ができる日本で最後の鷹匠である松原英俊が選んだ本が並んでいた。
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