1968年、パリでは学生が中心となって5月革命が起こる。若い世代の間で古い価値観を否定する動きが明確となり、それは世界各国へ飛び火していった。ただし予兆は数年前からあった。ポーランのタンも、そんな予兆のひとつ。脚のない椅子に座る感覚は、地べたに座る感覚にきわめて近い。視線が下がると、世界も違って見える。社会のヒエラルキーを上ることにどんな意味があるのか。気ままに生きるほうがいいことあるかも。アンチ幾何学なフォルムは、人が本能を取り戻すための絶好の小道具となったことだろう。

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