ART
ニセモノのオンパレード! 愉快な「大ニセモノ博覧会」開催。
February 18, 2015 | Art | casabrutus.com | text_Mariko Uramoto editor_Akio Mitomi
古くはジュラ紀(!)から、現代に至るまで「ニセモノ」の作品に焦点をあてた「大ニセモノ博覧会—贋造と模倣の文化史—」が国立歴史民俗博物館にて開催される。
一般的に「ホンモノ」の陰の存在と考えられている「ニセモノ」。その歴史、実は長くて深い。今から約1万6500年前、縄文人もイミテーションを代用していたというし、鎌倉時代には中国で生産された高級茶碗「建盞(けんさん)」の模倣品まで作られるほど、「ニセモノ」産業は発達していたという。「ニセモノ」は独自の歴史や文化的な創造性を広げ、私たちの暮らしの中で重要な役割を持ち続けてきた。時には「ホンモノ」を越え、文化的な創造性を発揮するものもあるとか。
このような「ニセモノ」と「ホンモノ」の複雑な関係を、時代や社会背景によってどのように変化してきたかを考察するのが本展。人魚ミイラの最新作や、雪舟の掛け軸(ニセモノ)など、バリエーション豊かな「ニセモノ」作品が並ぶ。「ニセモノ」の横には「ホンモノ」が並べられた作品もあるので、とくと眺めてみたい。
このような「ニセモノ」と「ホンモノ」の複雑な関係を、時代や社会背景によってどのように変化してきたかを考察するのが本展。人魚ミイラの最新作や、雪舟の掛け軸(ニセモノ)など、バリエーション豊かな「ニセモノ」作品が並ぶ。「ニセモノ」の横には「ホンモノ」が並べられた作品もあるので、とくと眺めてみたい。
「大ニセモノ博覧会—贋造と模倣の文化史—」
〈国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B〉