ART
チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地 | TOKYO
December 18, 2014 | Art | a wall newspaper | text_Naoko Aono
伊藤若冲の絵や紫舟の書が生きているように動き出す。光の八咫烏(やたがらす)が飛び回る軌跡が書のように画面を埋めていく。アーティストや科学者、編集者などの集合体、チームラボの作品はデジタル領域を中心にしながらも、見る者をエモーショナルに突き動かす。
現在、開かれている展覧会はデジタルアートを見せる『踊る!アート展』と、体験型の知育空間『学ぶ!未来の遊園地』の2本立て。デジタルアート作品は日本美術にヒントを得て、迫力を増すためにあえてパースを歪ませるなどの手法で作られたもの。「遊園地」は平面に建物や車を描くと立体になって街ができていく「3Dお絵かきタウン」や、いろいろな色に光るブロックを組み合わせると色が変わる「メディアブロックチェア」など、子供が遊びながら学べるコーナーだ。テクノロジーの進歩が生み出した可能性をもっと親しみやすく、楽しいものにすることで創造の枠を広げる。遊びながら新しい領域を開拓していける展覧会だ。
《冷たい生命》2014年、デジタルワーク。紫舟の書《生》が立体的に変化していく。