ART
人の記憶と内面を写真と陶器に転写する、幻想的な作品展。
October 15, 2016 | Art | casabrutus.com | text_Keiko Kamijo editor_Akio Mitomi
フィンランド人写真家マルヤ・ピリラと日本の陶芸ユニットSatoko Sai + Tomoko Kuraharaによる展覧会「インナー・ランドスケープス、トゥルク」展が東京・谷中の〈HAGISO〉で開催される。
展覧会タイトルの「インナー・ランドスケープス」は、“内包する風景”とでも訳せるだろうか。
フィンランド人写真家のマルヤ・ピリラと、日本の陶芸作家であるSatoko Sai + Tomoko Kurahara(崔聡子+蔵原智子)は、2010年に「Inner Landscapes」というプロジェクトを行った。それは、フィンランドのトゥルク市に暮らす9人の70代〜90代の高齢者を対象にインタビューを行い、作家それぞれの手法で作品に彼らの歴史や記憶を反映させるというものだ。
写真家のマルヤ・ピリラは、部屋そのものからピンホールカメラの構造を作り出し、外の風景が写り込んだ室内で住人を撮影するカメラ・オブスキュラのポートレートシリーズを20年以上続けてきた作家。
フィンランド人写真家のマルヤ・ピリラと、日本の陶芸作家であるSatoko Sai + Tomoko Kurahara(崔聡子+蔵原智子)は、2010年に「Inner Landscapes」というプロジェクトを行った。それは、フィンランドのトゥルク市に暮らす9人の70代〜90代の高齢者を対象にインタビューを行い、作家それぞれの手法で作品に彼らの歴史や記憶を反映させるというものだ。
写真家のマルヤ・ピリラは、部屋そのものからピンホールカメラの構造を作り出し、外の風景が写り込んだ室内で住人を撮影するカメラ・オブスキュラのポートレートシリーズを20年以上続けてきた作家。
Sai Satoko + Tomoko Kuraharaは、陶器にさまざまな土地の風景写真を転写するシリーズなどを展開。旅やその土地の記憶、都市の姿、時間などを作品に反映させてきた。
幼い頃の夏の思い出、戦争の記憶、最愛の人との出会い、そして別れ……。小さな個人史は、だんだんと織り重なって、トゥルクという小さなひとつの街の肖像となっていく。
幼い頃の夏の思い出、戦争の記憶、最愛の人との出会い、そして別れ……。小さな個人史は、だんだんと織り重なって、トゥルクという小さなひとつの街の肖像となっていく。
本展で展示されるのは、トゥルクでのプロジェクトだが、今後この活動は場所を変えて日本でも展開させていきたいとのこと。会期中は参加アーティストによるトークなども予定されている。