ART
ギャラリーにジュリアン・オピーの迷路が出現!?
October 12, 2016 | Art | casabrutus.com | text_Mariko Uramoto editor_Akio Mitomi
東京・外苑前の〈MAHO KUBOTA GALLERY〉にて、イギリスを代表する現代美術家ジュリアン・オピーの個展が開催される。展示スペースの壁を迷路のように構成し、新作のペインティングを含む全14点を披露する。
ピクトグラムを連想させるシンプルな黒い描線と鮮やかな色彩。ジュリアン・オピーの作品は、ごく限られた要素で表現しながら、描かれた人物の個性を強く印象づけ、文化や国籍を超越しながら世界中で親しまれている。
また、現実世界をそのまま描き出したような生き生きとした作風も特徴の一つ。ロンドン中心部に設置された彫刻作品や、電通本社ロビーの「歩く人」の映像作品がそうであるように、彼の作品は生活空間の中でごく自然に設置されている。それは美術館やギャラリーの中で鑑賞者を待つ静的なアート作品ではなく、能動的に街に出て生活者や都市との関係を成立させているからだ。
また、現実世界をそのまま描き出したような生き生きとした作風も特徴の一つ。ロンドン中心部に設置された彫刻作品や、電通本社ロビーの「歩く人」の映像作品がそうであるように、彼の作品は生活空間の中でごく自然に設置されている。それは美術館やギャラリーの中で鑑賞者を待つ静的なアート作品ではなく、能動的に街に出て生活者や都市との関係を成立させているからだ。
今回〈MAHO KUBOTA GALLERY〉で行われる個展では、ギャラリースペースを壁面で仕切り、迷路のような空間をつくり出す予定だという。鑑賞者が迷い込むように作品の間を行き来するうちに、壁のペインティングの姿を自分の動きにエコーさせ、次のコーナーにある映像作品を通して外の世界を疑似体験するような感覚が楽しめる。
〈MAHO KUBOTA GALLERY〉は今年3月にオープンした、東京メトロ銀座線外苑前駅近くに位置するコンテンポラリーギャラリー。展示期間中の10月末〜11月上旬の神宮外苑エリアは、デザインウィークの真っ最中。アートとデザインの散策を楽しみたい。