ART
大人気!『ピクサー展』の見どころ紹介します。
March 22, 2016 | Art | casabrutus.com | photo_Shin-ichi Yokoyama text_Keiko Kamijo editor_Keiko Kusano
東京都現代美術館でスタートした『スタジオ設立30周年記念 ピクサー展』が連日、大賑わいです。毛1本の動きにまでこだわる、ピクサーのものづくりとは?
最新映画『アーロと少年』も先日公開し、ピクサーのものづくりにフォーカスした『ピクサー展』が注目を集めている。30周年を迎えるピクサースタジオのものづくりには、コンピュータテクノロジーと才能溢れる「人」の存在が不可欠。『トイ・ストーリー』のウッディとバズ、『モンスターズ・インク』のマイクとサリー等、魅力的なキャラクターを生み出すプロセスと毛1本の動きにいたるまでのこだわりが感じられる。
ピクサーと聞いて知らない人は少ないかもしれないが、展示内容に入る前に、イントロダクションとして、30年の歴史をおさらいしよう。
ピクサーが設立されたのは、1986年。ルーカス・フィルムの子会社であるILM(インダストリアル・ライト&マジック)のコンピュータ・アニメーション部門を、かのスティーブ・ジョブスが買収しピクサーを設立。当時は、ディズニーの要請により、コンピュータでアニメーションの作画をサポートする「CAPS(Computer Animation Production System)」の開発を行うなど、コンピュータグラフィックス制作用の専用コンピュータを中核とした、高級ハードウェアの製造会社であった。
『トイ・ストーリー』の監督であり、現在ピクサーとウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオでチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるジョン・ラセターはILMでアニメーターをしていたが、ピクサーに移籍。3DCGアニメの作成と同時に、短編作品の発表を始める。ピクサーのロゴにもなっている電気スタンドとボールが登場する初の短編映画『ルクソーJr.』がシーグラフ(CGの国際カンファレンス)で初上映されたのもこの年だ。
ピクサーと聞いて知らない人は少ないかもしれないが、展示内容に入る前に、イントロダクションとして、30年の歴史をおさらいしよう。
ピクサーが設立されたのは、1986年。ルーカス・フィルムの子会社であるILM(インダストリアル・ライト&マジック)のコンピュータ・アニメーション部門を、かのスティーブ・ジョブスが買収しピクサーを設立。当時は、ディズニーの要請により、コンピュータでアニメーションの作画をサポートする「CAPS(Computer Animation Production System)」の開発を行うなど、コンピュータグラフィックス制作用の専用コンピュータを中核とした、高級ハードウェアの製造会社であった。
『トイ・ストーリー』の監督であり、現在ピクサーとウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオでチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるジョン・ラセターはILMでアニメーターをしていたが、ピクサーに移籍。3DCGアニメの作成と同時に、短編作品の発表を始める。ピクサーのロゴにもなっている電気スタンドとボールが登場する初の短編映画『ルクソーJr.』がシーグラフ(CGの国際カンファレンス)で初上映されたのもこの年だ。
そして、1991年にディズニーとピクサーは長編コンピュータ・アニメーション映画を作るという契約をする。その1作目が1995年に公開される世界初の全編3DCGによる長編アニメーション『トイ・ストーリー』である。こうして、ピクサーはコンピュータ・アニメーション制作会社として歩み始めたのだ。
Loading...
Loading...