ART
バンクシー流、夢の国〈ディズマランド〉へようこそ!
August 26, 2015 | Art, Travel | casabrutus.com | photo_LNP/REX Shutterstock text_Midori Yamagata
ロンドンやニューヨーク、そしてエルサレムの街角で権力や資本主義にアンチを唱える風刺的なグラフィティ・アートを残す神出鬼没のアーティスト、バンクシー。彼が監修したポップアップ・テーマパークがロンドン南西部のウェストン・スーパー・メアに出現中だ。
ポップアップと呼ぶには広大すぎる2.5エーカーのパークの名前はずばり、ディストピアがテーマの「ディズマ(憂鬱)ランド」。3つのギャラリーと毒っ気たっぷりのアトラクションで構成されたパーク内の目玉は、バンクシーの最新作である彫刻やステンシル・アート、インスタレーション合わせて10作品。
さらにバンクシーの”アートとアミューズメント、初歩的なアナーキズム”というコンセプトに共鳴したダミアン・ハーストやデヴィッド・シュリグリー、ジェニー・ホルツァーら17名のアーティストも新作を提供している。
さらにバンクシーの”アートとアミューズメント、初歩的なアナーキズム”というコンセプトに共鳴したダミアン・ハーストやデヴィッド・シュリグリー、ジェニー・ホルツァーら17名のアーティストも新作を提供している。
ニコリともしない、やる気ゼロな入場係や客に恥をかかせるのが生き甲斐としか思えないセキュリティの洗礼を浴び、ようやく足を踏み入れたパークに並ぶのは、交通事故でひっくり返ったカボチャの馬車とシンデレラの遺体に容赦なくフラッシュを浴びせるパパラッチ像や移民が詰め込まれたボートにドーバー海峡を渡らせるゲーム、海賊の書き割り、シャワー中の女性をのぞく悪ガキのグラフィティなどなど。
Loading...