ARCHITECTURE
オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男
July 14, 2015 | Architecture, Art | a wall newspaper | photo_Leonardo Finotti , Takashi Homma 2002 text_Naoko Aono
世界遺産に指定されているブラジリアをはじめ、ブラジル各地にアイコニックな建築を残したオスカー・ニーマイヤー。日本の美術館では初めての大規模な回顧展が開かれる。
1907年、リオデジャネイロで生まれたニーマイヤーはルシオ・コスタやル・コルビュジエとの協働を経て39年、ベロオリゾンテの〈パンプーリャ・コンプレックス〉の設計を担当、実質的なデビューを飾る。それから70年余りの間に〈イビラプエラ公園〉〈ブラジリア大聖堂〉〈ニテロイ現代美術館〉などを手がけ、ブラジルの国民的建築家となった。独特の有機的な曲線はフリーハンドで描いたラインがもとだ。身体感覚による建築が人々を包み込み、おおらかな心地よさをもたらす。
会場構成はSANAAが担当。大小の模型にホンマタカシらの写真や長さ16mものドローイングなどが並ぶ。造形だけでなく「人のための建築」を目指した彼の思想にも着目、造形と哲学の両面から彼の功績をたどる。
東京都現代美術館
東京都江東区三好4-1-1 TEL 03 5777 8600(ハローダイヤル)7月18日〜10月12日。10時〜18時(9月までの金曜は〜21時)。月曜休(祝日は開館)、7月21日、9月24日休。観覧料1,100円。公式サイト