ARCHITECTURE
くしゃくしゃの紙袋? いいえ、ゲーリーの新作です。| SYDNEY
April 10, 2015 | Architecture | Window On The World | text_Naoko Aono
シドニー工科大学内の「UTSビジネススクール」に新しくオープンした〈ドクター・チャウ・チャク・ウィング〉は、オーストラリアでは初めてのフランク・ゲーリー作品。
オープニング式典でオーストラリア総督が「こんなに美しい”くしゃくしゃの紙袋”は見たことがない」と挨拶して話題になった。”紙袋”のような部分は手作業ではめ込んだ、特製の32万個のレンガでできている。複雑な外形は内部の部屋のレイアウトが現れたもの。ゲーリーはツリーハウスにヒントを得たという。砂のような色合いはシドニーの歴史的建造物から引用したものだ。
この”紙袋”はゲーリーのほかの作品とは傾向の違うデザインだ。ゲーリーは、今後これと似た建物をつくるつもりはないという。世界でも唯一無二の建築だ。
この”紙袋”はゲーリーのほかの作品とは傾向の違うデザインだ。ゲーリーは、今後これと似た建物をつくるつもりはないという。世界でも唯一無二の建築だ。
〈The Dr Chau Chak Wing〉
UTS Business School, University of Technology, Sydney, 15Broadway, Ultimo NSW TEL 61 2 9514 2000。公式サイト