ARCHITECTURE
ガウディ伝説。
March 10, 2015 | Architecture | casabrutus.com | text_Naoko Aono supervision_Toshiaki Tange
天才には奇行がつきもの、それはガウディも同様です。無茶な片思い、瀕死のエピソード、壮大すぎる計画まで、史実に遺されている破天荒な逸話を紹介します! 『Casa BRUTUS特別編集 ガウディと井上雄彦』発売記念。
The Legend of Gaudí 1:ガウディは生涯独身で全くモテなかった!?
1878年に撮られたポートレイトではクライアント獲得を目指して、びしっと服装もキメたガウディ。が、女性関係は意外にお粗末だった。彼がもっとも執心したのは結婚歴があり、子供もいたペピータという女性。金髪長身の彼女と1884年に親しくなったガウディは、前夫との離婚成立を待ってプロポーズしたが、そのとき彼女にはなんと別の婚約者が。しかし、ガウディはペピータが再婚する1889年まで毎週のように彼女の家に訪れ、家長気取りで振る舞っていたという…。1889年から3年間は、フランス人の女性に恋をするが、これも片思いに終わる。
この後のガウディは女性に興味を失ったのか、服装にも気を使わなくなる。1899年に〈サグラダ・ファミリア〉を王女が視察した際は、ガウディはそのみすぼらしさに警備の警官にも気づかれず、追い返されそうになったほど。しまいには洗濯が面倒で靴下やパンツも履かなくなったという…。その代わり彼が人生をかけたのは建築だ。アイデアをスケッチするものがないと壁などはもちろん、袖から出ていたシャツにまで描いたという。結局、生涯独身のままだった。
この後のガウディは女性に興味を失ったのか、服装にも気を使わなくなる。1899年に〈サグラダ・ファミリア〉を王女が視察した際は、ガウディはそのみすぼらしさに警備の警官にも気づかれず、追い返されそうになったほど。しまいには洗濯が面倒で靴下やパンツも履かなくなったという…。その代わり彼が人生をかけたのは建築だ。アイデアをスケッチするものがないと壁などはもちろん、袖から出ていたシャツにまで描いたという。結局、生涯独身のままだった。
The Legend of Gaudí 2:ガウディはモンセラの山を巨大な教会にしようとした!?
バルセロナ近郊にあるモンセラは聖山としてカタルーニャ人の心のよりどころになっている。ガウディもこの山にダイナマイトで洞窟を作って、イエスの復活を現すモニュメントを設置している。天使など3体の彫像の上にイエスのブロンズ像が浮いているというものだ。
一方、ガウディはこの山にあいた高さ10mの三角形の穴に巨大な鐘を吊るして鐘楼にする計画も立てていた。標高140m、全長10km、幅5kmの聖なる山自体を巨大な教会にしようというのだ。これは実現しなかったが、ガウディの信奉者だったジョセップ・マリア・ペリーカスのスケッチが残っている。
一方、ガウディはこの山にあいた高さ10mの三角形の穴に巨大な鐘を吊るして鐘楼にする計画も立てていた。標高140m、全長10km、幅5kmの聖なる山自体を巨大な教会にしようというのだ。これは実現しなかったが、ガウディの信奉者だったジョセップ・マリア・ペリーカスのスケッチが残っている。
『Casa BRUTUS特別編集 ガウディと井上雄彦』
誰もが一度は見たいと憧れる〈サグラダ・ファミリア〉を遺したガウディ、『スラムダンク』『バガボンド』など国民的名作で知られる井上雄彦。異なる時代の創造がシンクロする展覧会が2014年7月から始まりました。そこで、ガウディ巡礼の地バルセロナから日本各地のミュージアムまで、2人の偉大な建築家と漫画家の創造の軌跡を追いかけます。特別付録ガウディ×井上雄彦「創作ノート」「イラストシート」付きです! ご購入はこちら Amazonで購入する
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