ARCHITECTURE
精緻な大工仕事でつくられた〈竹中大工道具館〉。
November 10, 2014 | Architecture | Window On The World | photo_Hiroshi Yoda (object) text_Naoko Aono
六甲山の麓に〈竹中大工道具館〉新館がオープン。モダンな和の建築は匠の技が集合した、それ自体が大工仕事の博物館のような建物だ。
壁は京都の聚楽土を混ぜた漆喰仕上げ。やや膨らんだむくり屋根は淡路のいぶし瓦が葺かれている。地元の木工作家による木の椅子が並ぶロビーの天井は、天然の無垢材を使った舟底天井。自動ドアは表面を細かく削って凹凸をつけた名栗仕上げだ。写しの名人といわれた京都の数寄屋師、笛吹嘉一郎が手がけた茶室棟も修理された。
常設展示室では大工道具の歴史や名工の手になる道具などを展示。12月28日までは企画展『日中韓 棟梁の技と心』が開かれる。子供も参加できる木工や刃物研ぎなどのワークショップも。建築に欠かせない大工の仕事がわかる。
常設展示室では大工道具の歴史や名工の手になる道具などを展示。12月28日までは企画展『日中韓 棟梁の技と心』が開かれる。子供も参加できる木工や刃物研ぎなどのワークショップも。建築に欠かせない大工の仕事がわかる。
常設展示されている鉋の数々。「木組みパズル」など触って遊べる展示も。
屋根瓦は瓦師、山田脩二によるもの。茶室は通常非公開。春・秋に特別公開を予定。