ARCHITECTURE
【サローネ速報】建築家・藤本壮介による“光と音の森”が出現!
April 13, 2016 | Architecture, Design | casabrutus.com | photo_Francesco Dolfo text_Masato Kawai editor_Akio Mitomi
これまでにもミラノサローネでスナーキテクチャーやnendoとのコラボレーションで印象的な発表を行ってきたアパレルブランドの〈COS〉。今年は建築家の藤本壮介による「Visit the Forest of Light」と題したインスタレーションで、ミラノ市内の会場に光と音で作り上げた森を出現させた。
スモークがたかれ、三方をミラーの壁で囲んだ薄明かりの会場内。天井から不規則に降り注がれる円錐状の光と、耳に届くのは鳥のさえずり。心地よさに誘われて自然に歩みを進め、床に照らし出された光の円の中に入ると、これに応じて光が動く仕掛けだ。
空間に溶け込むように設置されたベンチに座り大きく伸びをする人や、ただ気持ち良さそうに歩く人など、来場者の誰もがリラックスした時間を過ごしている。まるで朝靄の中、木々の間から漏れた光に包まれているような気分になるのだ。
ミニマルな構成で市内の喧噪を忘れさせてくれた藤本壮介の空間演出。森林の中にいるような清々しい気持ちを味わうことができる。
ミニマルな構成で市内の喧噪を忘れさせてくれた藤本壮介の空間演出。森林の中にいるような清々しい気持ちを味わうことができる。
<strong>COS × SOU FUJIMOTO</strong>
〈Cinema Arti〉
Via Pietro Masgagi 8, Milan 〜4月17日。10時〜19時。公式サイト ハッシュタグは #COSXSOUFUJIMOTO