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ARCHITECTURE

古い瓦をあしらった隈研吾デザインのミュージアム。|HANGZHOU

| Architecture | Window On The World | photo_Eiichi Kano   text_Naoko Aono

中国・杭州の中国美術学院キャンパスに隈研吾が設計した〈中国美術学院民芸博物館〉がオープンした。

小高い丘の中腹に建つミュージアム。屋根や壁の古い瓦が風景に溶け込む。建物の大きさは約5,000㎡、展示室は7つある。
小高い丘の中腹に建つミュージアム。屋根や壁の古い瓦が風景に溶け込む。建物の大きさは約5,000㎡、展示室は7つある。
敷地はもともと茶畑だったところ。床は建物が建つ丘の勾配に沿って傾斜していて、体で大地を感じることができる。建物は平行四辺形を並べたようなデザイン。複雑な地形に合わせて配置することができ、小さな屋根が続く“村”のような光景になる。壁はステンレスワイヤーで瓦を吊ったもの。メッシュのような壁が内部に入る太陽光を和らげる。
床は敷地の形状に沿ってなだらかに傾斜している。
床は敷地の形状に沿ってなだらかに傾斜している。
屋根や壁のスクリーンには民家で使われていた古い瓦を使用した。大きさが少しずつ違っていて、繊細なテクスチャーをつくる。コレクションは5万点以上。切り絵、浮き彫り、陶器、テキスタイルなどを収蔵する。中国の工芸の伝統を受け継ぐ博物館だ。
江南の伝統的なグレーの瓦が吊られた開放的な壁。2015年9月に開館、2016年1月15日まで開館記念展『江南の工芸世界』が開かれている。
江南の伝統的なグレーの瓦が吊られた開放的な壁。2015年9月に開館、2016年1月15日まで開館記念展『江南の工芸世界』が開かれている。

〈中国美術学院民芸博物館〉

中国浙江省杭州市西湖区转塘街道352号
TEL 86 571 8720 0155。9時〜16時。月曜休。入場無料。

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